小児期の食生活・食育|立川・小児歯科の近藤歯科クリニック

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子どもの食生活・食育

乳幼児期に多くの食材を体験させる

味覚は年齢とともに徐々に発達します。
味覚の基礎形成がされる0~5歳の幼児期は、大切な時期です。
この時期に「自然の味や本物の味」を体験させ、味覚の形成をうながしていきます。
幼児の味覚は発達途上で、「美味しい」と感じるのは、甘み・塩味が中心となりますので、どうしても甘いものを欲しがります。
子どもが欲しがるままに甘みばかりを与えますと、味覚の幅広い発達は望めなくなります。
美味しさは味蕾(みらい)で感じられるのではなく、大脳皮質連合野で作られるのです。
それだけに乳幼児期に多くの食材に出あい、よい記憶がたくさん作れるかが鍵となります。

生後4カ月過ぎからできる食育

生後4カ月を過ぎた頃から自分の指や、手に持ったものを何でも口に運ぶようになります。
赤ちゃんから目を離せない時期です。
しかし、この行動を利用して、好き嫌いのない味覚形成とブラッシングの定着を狙える時期でもあります。

スティック状にカットした野菜(きゅうり、人参、セロリなど)を手に持たせると、自然に口に持って行きます。
初めて口にするものには、味に驚いて手を離したり、変な顔をしたりすることもありますが、繰り返すことによって味に慣れてきて、いつまでもしゃぶるようになります。
この時期はまだ歯も生えてきていないので、食べさせるのが目的ではなく、野菜の淡白な味で遊んでもらいます。
スティック野菜は折れますので、持たせるときには、必ず付き添って見守る必要があります。
このように早い時期から繰り返し野菜の味に親しませておくと、自然に野菜好きの子どもになります。

野菜以外の味覚についても同様です。
プレーンヨーグルトはすっぱく、赤ちゃんにとって苦手な味の一つです。
はじめて与えるととても渋い顔をしてすぐ吐き出します。
ここでお母さんがヨーグルトにお砂糖やジャムを入れてしまうと、甘いヨーグルトでないと食べなくなり、ヨーグルト本来の酸味は受け付けなくなります。
しかし、繰り返し与えますと、新たに体験した味に慣れ、徐々によろこんで食べるようになります。

このような反射的な食体験によって、赤ちゃんはさまざまな味覚を知っていくのです。
このようにはじめた味覚形成もいったん甘いもの好きになってしまいますと、野菜に代表される淡白な味のものは急に食べなくなることがよくあります。
こうなると軌道修正が大変ですので、3歳までは甘いお菓子は遠ざけて、何でも食べられる味覚形成を優先させることが大事です。
離乳期は味覚のトレーニング時期なのです。

乳児期を過ぎると、牛乳でカルシウムは吸収できません

「牛乳が体にいい、カルシウムをとれる」という考え方は、明治の初めに外国からの情報が一気に入り込んだときに一緒に入ってきたものです。
牛乳や人乳のなかには「乳糖」が含まれていて、ラクターゼ(乳頭分解酵素)によって分解されます。
このラクターゼは乳児期には分泌されていますが、離乳期以後は分泌されなくなります。
この特徴は哺乳動物に共通のもので、日本人を含むアジア人、アフリカ人なども同じように推移します。
ラクターゼが分泌されなくなってから、すなわち離乳が終ってからは、乳糖の分解ができなくなっているので、腸管に対する刺激が強くなって、下痢などの症状がでてきます。

一方、ヨーロッパ人は離乳期を過ぎてからもラクターゼを分泌し続ける、哺乳動物の中でも、珍しい体質ということができます。
「乳糖不耐症」などという言葉はヨーロッパで発見されたため、生まれたのです。
ヨーロッパ人以外の乳糖を分解できないヒト、つまり離乳が成立したヒトが乳類を摂取したときには、乳糖に含まれているカルシウムが吸収できないだけでなく、他の食物から摂取したカルシウムも含めて、カルシウムの排泄が促進されるというデータが出されたのは1960年代のことです。

カルシウムは牛乳からではなく、緑色野菜、大豆製品、小魚、海藻などから摂るのです。

ご飯が食事の基本

戦後の栄養教育により、私たちはご飯を食べなくなり、パン、ラーメン、スパゲッティ、ピザ、焼きそば、などの小麦粉製品の消費量が爆発的に増えました。
現在、日本で消費されている小麦の90%以上は輸入小麦粉です。そして、この小麦粉はほとんどが精製されているため、ビタミンやミネラル、食物繊維などの大切な微量栄養素が捨てられています。
そして、パンはその原材料を見ると(小麦粉・果糖ぶどう糖液糖・植物油脂・砂糖・脱脂粉乳・バター)などとなっています。
「砂糖」や「異性化糖」が入っているということは、パンはお菓子と同じだということができます。
しかも、パンには水分が30%しか含まれていないため、喉を通りやすくするために、バターやマーガリンを塗り、油脂類だらけにして食べてしまうのです。(油脂類の過剰摂取は発がん性があるといわれています)
さらに、「ご飯とみそ汁、焼のり、魚」などと「パンにジャム、バター、ハムエッグ、サラダ、ドレッシング、ヨーグルト、チーズ」などとを比較した場合、後者の組み合わせのほうが、食品添加物が圧倒的に多くなります。
したがって、“ご飯が食事の基本”であり、朝、ご飯をしっかり食べさせることが大切です。

子どもの飲み物は、水・麦茶・ほうじ茶

現代の子どもたちの食生活でもっとも大切なことは、飲み物の選択です。
成長期の子どもは、代謝が激しい(水分の入れ替えが大きい)ため、水分の欲求が大きいのが特徴です。ケーキよりも、ジュースを好むのが子どもです。したがって、飲み物の選択が最も大切なのです。
飲み物で熱量を摂ってしまったために、きちんと食事ができなくなっているお子さんがたくさんいます。
低温殺菌牛乳だとか、100%果汁とか飲ませてしまうと、ご飯を食べられなくなります。
そういう意味で、飲み物でカロリーをとらないことは大事なことです。
糖分の入っているジュースや脂肪分のある牛乳などは避けて、水かお茶にしてください。
お茶では、麦茶、番茶、ほうじ茶がいいです。
緑茶は赤ちゃんは飲めません。緑茶は未成熟の葉のため、タンニンやカフェインがたくさん含まれ、渋みがあるためです。
あと、お茶には歯質を強化し、むし歯予防の効果の大きい、フッ素も含まれています。
おもしろい事に、フッ素は緑茶(新芽)よりも番茶(古葉)にたくさん含まれています。

よく噛んで、すくすくと

Hちゃん(6才)の場合

Hちゃんは、よく噛んでごはんを食べます。だから前歯から奥歯までも!こんなにすり減っています。

これが、永久歯にいずれ生え換わる乳歯の本来の役目なのです。さらに、唇もまわりの口輪筋が発達し、引き締まったきれいな唇です。

Hちゃん(4才)の場合

Hちゃんは、むし歯ではなく、前歯をころんでぶつけて来院されました。幸いにも、前歯はなんともなく無事でした。

このHちゃんの歯は着色していますが、これが丈夫な健康な歯のしるしです。飲み物もお茶類が中心で、エナメル質も厚いので、着色しやすいのでしょう。

まだ、4才なのに、歯と歯の間も空いていて、永久歯もいい歯並びになるでしょう。

双子のTくん、Aくん(6才)

お母様がお二人が3才の時から、歯科に連れて来られ、(もちろんむし歯はありません)口の中のこと、歯のことなどよく質問され、見てあげていらっしゃいます。

お二人とも、むし歯を作らず、健康はお口の状態で永久歯の生え換わりに入ろうとしています。写真はTくん

恐い清涼飲料水

私たちが勉強したり、考えたり、記憶する時に働いているのは「脳」です。脳はブドウ糖のみをエネルギー源にしています。
これまでは、そのブドウ糖やご飯を中心としたデンプンで摂っていました。
デンプンはブドウ糖がたくさん結合したもので、ご飯のような粒食の場合は、消化吸収が遅いのが特徴です。
つまり、デンプンは、エネルギー源として即効性はありませんが、「腹もちがいい」ということができます。

ところが最近、このブドウ糖を、甘いお菓子や清料飲料水、イオン飲料(スポーツ飲料)などで摂る事が多くなっています。
砂糖や異性化糖は、非常に消化吸収が速く即効性はありますが、血糖値が下がるのも速いという特徴があります。
私たちは、食べ物を食べていないときも、脳を働かせ、身体を動かすことができます。それは、肝臓や筋肉の中に「グリコーゲン」という動物性のデンプンを貯蔵しているからです。ところが、あまりにも吸収の速い清涼飲料水などで熱量を摂っていると、グリコーゲンは増えないのです。
つまり、エネルギー源になるものを年中摂っていないと、血糖値が保てなくなってきます。

「ペットボトル症候群」という言葉がありますが、これはまさにその状態をいいます。
当然、脳に十分なエネルギーがいかなければ、考えることも、記憶することも、集中することもできません。
それだけではなく、イライラしたり、いわゆる「キレる」状態になったりすることもありうるのです。

子どものおやつ

子どものおやつは4回目の食事と言うことができます。
子どもの小さな胃袋では、成長や運動量に見合うだけの食事を3回でとることができません。
大人の場合、おやつでお菓子などの甘いものを摂る事が、ストレス解消になりますが、幼児期の子どもは、しっかり遊んで走り回っているので、空腹で、がむしゃらにたべるのです。
したがって、おにぎりと水が一番なのです。
さらに、食品添加物の心配もいらず、しっかり満腹になるため、後をひきません。
その点、お菓子やジュースなどは軽いため、いくら食べても満腹にならないのです。そのため、ダラダラと食べ続けることになってしまいます。
ご飯以外では、トウモロコシ、イモ類や甘栗などもいいです。
果物は主食にはならないので、少量のほうがいいでしょう。

「はじめよう!歯科医院での食生活指導」幕内秀夫著より

おすすめおにぎり、水、麦茶、ほうじ茶
さつまいも、じゃがいも、トウモロコシ
焼せんべい(塩味、しょうゆ味)
ややおすすめ栗、甘栗、くるみ、入り豆、ぎんなん、松の実
たまにはいいでしょう季節のくだもの、ドライフルーツ、緑茶、豆乳
まれにしましょう和菓子(まんじゅう、アメ、ガムなど)
特別な日のお楽しみ洋菓子(ケーキ、クッキー、アイスクリーム、ドーナツなど)、揚げせんべい
極力控えましょうスナック菓子、清涼飲料水、炭酸飲料水、乳酸菌飲料、イオン飲料(スポーツ飲料)

子どもの1週間の献立例

「はじめよう!歯科医院での食生活指導」幕内秀夫著より

  朝食
(チョウショク)
昼食
(チュウショク)
間食
(カンショク)
夕食
(ユウショク)
ごはん
豆腐とわかめの味噌汁
きゅうりのぬか漬け
納豆
焼のり
わかめうどん
(カットコーン、もやし)
おにぎり
麦茶
ごはん
かぼちゃの味噌汁
コロッケ(キャベツ)
炒り豆腐(大根、にんじん、豆腐、桜えび、しいたけ)
きゅうりのぬか漬け
番茶
ごはん
かぼちゃの味噌汁
きゅうりのぬか漬け
おかかふりかけ
しらす干し
ざるそば
麦茶
おにぎり
ごはん
キャベツとあげの味噌汁
サンマの塩焼き
大根おろし
ほうれん草のごま和え
きゅうりのぬか漬け
番茶
ごはん
キャベツとあげの味噌汁
大根のぬか漬け
焼のり
アサリの佃煮
いなりずし
麦茶
焼いも
ごはん
じゃがいもとねぎの味噌汁
豆腐ステーキ(かつおぶし)
かぼちゃのいとこ煮(かぼちゃ、小豆)
きゅうりのぬか漬け
番茶
ごはん
じゃがいもとねぎの味噌汁
たくあん
納豆
たらこふりかけ
おろしそば(大根、えのきだけ、わかめ)
かぼちゃのいとこ煮
おにぎり
麦茶
ごはん
大根とあげの味噌汁
サワラのみそ煮
ごぼうとじゃこのきんぴら
たくあん
番茶
ごはん
大根とあげの味噌汁
たくあん
こうなごの佃煮
うずら豆の甘煮
煮込みうどん(大根、にんじん、しめじ)
おにぎり
ごはん
さつまいもとのりの味噌汁
いかと里芋の煮っころがし
なすの味噌炒め
たくあん
番茶
ごはん
さつまいもとのろの味噌汁
野沢菜茶づけ
納豆
昆布の佃煮
たらこスパゲティ
トウモロコシ
麦茶
ごはん
田舎汁(大根、人参、しいたけ、ねぎ、
こんにゃく、あげ)
ホタテとキャベツの煮ひたし
冷奴
野沢菜茶づけ
番茶
食パン(バター)
温野菜サラダ(じゃがいも、人参、たまねぎ)
豆乳
梅じゃこ茶づけ(ちりめんじゃこ、梅干し、ごま)
麦茶
スイカ ばらずし(鮭、小松菜、卵、ごま、きざみのり)
大根とえのきだけのお吸い物
五目豆
しば漬け
番茶

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当医院名 近藤歯科クリニック
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科目
小児歯科矯正歯科
予防歯科一般歯科・
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